相模湖の巨べら釣り
毎年、水位の上がる4月上旬頃に一回目の乗っ込みハタキがあり、そして、中7日~10日の間隔をあけ、3~4回の乗っこみハタキがあります。
その後は、雨や梅雨による増水や濁りが入るごとに中小規模なハタキが8月末頃まで繰り返されます。
ハタキは、川筋、ワンド、流れ込み、柳オダと、極めて局所的にハタく事もあるので、時間があればポイントを一回り確認してみることも大切です。
吉野下
過去の乗っ込み時に、3昼夜で170kgオーバーの釣果が出た事もある有望ポイントで、かなりの数の地べらが居着いています。
乗っ込みハタキ時はワンド内の他、吉野入り口付近も人気が高く、本流スジから巨べらの群れが押し寄せてきます。
ワンドの奥は蛇行しながら少しずつ狭まっていきますが流れ込み等からの濁りも入りやすく、雨後の増水時など有望です。
一部危険な箇所もあるので背後の安全を確認してから入釣して下さい。
揚沢ワンド
乗っ込み時は中流域の本命ポイントの一つです。ワンド内のオダを竿10尺前後で狙います。揚沢では過去に尺8寸8分が記録されています。
反田前(店前) 桟橋周辺
早春から秋口まで狙える本流筋のポイントです。
遠浅の底、ドン深の底と、変化に富んだ地形なので、その日のモジリのラインを見極めてポイントへ舟付けして下さい。
桟橋から~駐車場下にかけて広がる、ゴミよけのブイ内は風に強く、またカケアガリも緩やかなので、初めての人でも釣りやすくなっています。
一部はオダ(隠れオダを含む)が絡めてあるので、その周囲を竿11~15尺で狙うのも良さそうです。
ハタキ中は舟を横付けして岸向きの障害物周りを狙ってみるのも良いです。
流れはほとんどないポイントなので釣りやすいはずです。
ウグイス、恋ため周辺
ハタキ時などに水没した柳の穴を短竿で狙うポイントや、長竿で本流スジの深場を中通し等で狙うポイントとに分かれますが、本流スジは初めての方には少し難しいポイントです。
金山沢
桟橋対岸にある小さなワンドのポイントです。満水位でタチは2.5m~3m。
ちょうど本流への水流が淀んで止まる場所にあり、乗っ込み中はもちろんの、春に、一度入った巨べらの群れが夏になっても移動せずに釣れ続く年もあります。
満水時のモジリの具合からしても、桂川の南端側を遡上する巨ベラの回遊路にもなっていそうです。
ナイター釣り
巨べらは非常に警戒心が強い。水が澄んでる時の相模湖は日中の透明度が3m近くもあります。
たとえ舟周り全てが巨べらで埋め尽くされても昼間は食わない事も多いようです。
ナイター釣りの場合、日中に出る舟の物音や、人の気配を消すことが出来る他、太仕掛けを暗い水中下で欺く事が出来ます。
もちろん昼間でも釣れますが、桂川流域にとどまらず、湖全体でも尺六寸以上の巨べらの六割がナイターで釣れてくるというデータもあります。
ナイターの必需品
飲食物(飲み物は多めに)、懐中電灯(船内用)、電気ウキは絶対に必要です。寝袋または毛布、予備の上着、香取線香、携帯電話があると非常に心強いと思います。
電気ウキ(へら浮き)
現在のナイター釣りは電気ウキが主流です。
懐中電灯で水面を照らしてしまうと、回遊している巨べラを逃がしてしまう事もあるかもしれません。
自分のみならず周囲の人にも迷惑になってしまう事もあるので、周りに人が居る時は電気ウキを使用することが相模湖のマナーとなっています。
何種類かの電気へらうきを、船宿で販売していますので、初めての方は色々とご相談下さい。
昼釣りなら、舟水の巨べらスペシャル、乗っこみスペシャル。
舟水へら浮き
舟水は宿には置いてません。通販が出来ます。
相模湖のへら鮒釣り 仕掛けは頑丈に!!
竿
極太の仕掛けを付けるので、折れた、抜けたは、日常茶飯事です。浅場狙いの時は、頑丈な振り出し竿もお勧めします。
糸
深場狙いなら道糸2号、ハリス1号以上。浅場狙いは、道糸3号、ハリス2号程度が標準です。
ウキ
浅場狙いは使い慣れたもの。本流筋の場合は流れに対抗出来る、大きめで浮力のあるウキを使用。
ハリ
軸が太く、折れたり伸びたりしない、高強度のスレ針を用意。へら鮒スレなら12号以上。
エサ
マッシュ系やグルテン系のエサが有効です。
舟付け
ミザオ付け、またはロープで岸付け。
玉網
大型の玉網を用意して下さい。暗闇でのへら鮒の取り込みは案外と難しいものです。
相手が想像を絶する巨べラだった場合は、さらなる試練に直面します。大きな玉網で良かったと実感するはずです。